私の美容室では、施設や病院に訪問理美容を30数年間実施してきました。
その中で、病院のベッドでカットする時、寝たきりのまま、カットする時の腰の負担は、美容師にとって、非常に辛い姿勢なんです。
昔、2級ヘルパーの講座に参加した時、ケリーパットという方法でベッド上での介護洗髪を経験しました。この姿勢ぬ辛さは、はカットの比ではありません。
これをどうしたらいいのか、真剣に考えました。
美容師は、従来、サイドシャンプーが一般的なのですが、最近では、リヤシャンプーがポプユラーになってきました。
介護用ベッドのシャンプーで、いかに腰に負担がないシャンプーは、どうしたらいいのか、サイドレールの40センチの穴を使って脱落防止柵の場所に取り付けるシャンプーシステム、これがBOWシステムなんです。
いろいろな失敗を通じてお客様に負担なく、理美容師にとって負担のないシャンプーシステムを考えました。
これがサイドからでも、後ろからでもシャンプーできるシステムなんです。
このシステムはもちろん、寝たきりの方たちのためだけではなく、まだ歩くのが大丈夫な高齢者にとっても、利用できる様に考えたのです。
美容室に行けなくなった、在宅要介護者は、軽い病気だけれど施設や病院に行けない人たちなんです。
在宅要介護者のシャンプー、カットや毛染め、パーマなどは、非常に難しい仕事なんです。器材なしには出来ません。訪問入浴のようにちゃんとしたシステムが必要になります。
それぞれの自宅の条件によって作業の方法が変化します。また、要介護者の程度によっても状況は変わってきます。
こういう状況に臨機応変に対応しなければなりません。